[2019/12月号]私のお薦めの本「倭国王のふるさと火の国山門」



       

  菊池川流域地名研究会 中原 英

私が菊池川 流域地名研究会に関わる中で一番興味のある本は、平野雅廣氏の「倭国王のふるさと 火の国山門」です。先日の市民劇で紀元前473年呉王夫差の子である「公子忌」が舟で神来(おとど)に来て、米作りを始めたことを演じましたが、これは、この本から教えられた部分が大きいのです。この本は菊池市立図書館にありますが、貸し出しは禁止されていますので、キクロスの図書館で読むしかありません。皆さん、一度この本を手にしてみてください

 この本で重要なところは、次のようなところです。

①松野連「倭王」系図(頁20~22)

 これは、国会図書館が所蔵しているもので、私もこれを見に東京まで行きました。確かに「紀元前473年に来朝して火の国菊池郡山門に住す」と書いてありました。

②神来(おとど)の伝承(頁28~32)

 これは、神来地区の字図で「天神の下、仮屋、大代、待塚、神雷屋敷、待居」など十一 の小字が載っています。仮屋は呉王の屋敷を建てるまでの仮屋でしょう。呉の王様が舟で神来に来て、神来や山崎に住み着いたのでしょう。

③九州年号(頁109~111)

 現在は九州年号が、日本中のあちこちで発見されていますが、平野さんは20数年前に九州年号の存在意義を述べています。平野雅弘さんの素晴らしい先見の銘を感じます。

 以上、この本で私が感動して読んだところを箇条書きにしてみました。

    「倭国王のふるさと 火の国山門」平野雅廣著

     熊本日日新聞情報文化センター 1996年発行

(注)①著者 平野氏の名「まさひろ」の「ひろ」の漢字は、日偏に廣です。

   ②著者 平野氏は、「倭国王」は「くまそ」と、「山門」は「やまと」と、振り仮名を付けています。

   ③文中の地名「神来」は「おとど」と読みます。

      





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