[2021年7月号] 編集後記

   編集後記

 本紙6月号の「本の広場」で「野菊の墓」を取り上げたところ、読者から、なぜ今「野菊の墓」なのかとの指摘がありました。100年以上前の本を、若い人向けに紹介する意図を問われたのだと思います。今月(7月)号にも、戦後の著作ではありますが「二十四の瞳」を取り上げました。

 今は、誰もが本を読む時代ではなくなったという印象を抱いています。本を読むひとは一部の人で、恐らく10%にも満たないのではないかと推測しています。

 幼少時は親が先生が読書を教えます。子ども自身世界が広がる喜びで、本を手にします。

しかし、中学高校大学と進むにつれて、本を読まなくなっています。読書以外に、受験勉強や部活動やスマートフォン、ゲームなどやるべきことや楽しいことが増えているからでしょう。社会人になっても、仕事に追われて、業務関連の専門書は別として、読書どころではないというのが現状だと思います。現代では、やむえないことかもしれません。

 しかし、若い時の楽しい体験や感動は、生涯消えることはないと思います。

今若い人たちに、時を超えて読み継がれている若者向けの良書を読んだ経験は、社会人として多くの苦労を重ねていく時、青少年時代の純な心を思い起し、再び書を手にする契機となると思っています。

 現代は、現代なりに多くの若い作家が、現代風の新しい感覚あふれる本を出版しています。毎年芥川賞はじめ多くの新人発掘の場があります。それはそれで多くの若い人が読んでいることでしょう。

 私は、自身が高齢でもあり、若い新人作家の今時の本に、さほど感動を覚えないから、紹介しないにすぎません。

できれば、友の会の会員で、または会員以外の方でも、現代の書を紹介・投稿していただけるなら大歓迎です。



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