[2022年3月号] 編集後記

 編集後記

 2月24日 ロシアはウクライナに侵攻しました。その直前21日ウクライナ東部の「ドネツク州」と「ルガンスク州」の独立国宣言を承認した時から、ロシアが武力をもってしても、ウクライナをNATO、EU諸国の影響下から切り離し、ロシアの支配下に置く意思が明らかになりました。

 心配なのは、核戦争のリスクです。核保有を脅し文句に使うロシア プーチンの言動には、不安を覚えます。アメリカのバイデン大統領は、ウクライナへの軍事介入はしない、ロシアへの経済制裁で対抗すると述べました。賢明な判断です。

 今後どのように推移していくか、わかりませんが、とにかく戦争を一日でも早く終結することを願います。そしてウクライナの国の有りようは、ウクライナの国民が決めることです。他国の為政者が決めることではありません。紛争の火種となって残ります。  

 ウクライナが民主国家であろうとするならば、まずは国内の武力紛争を、政府の意思でやめさせ、人種言語宗教政治信条が異なっているからこそ、広く国民の英知をしぼって、国の統治の仕組みを決めることです。

 本誌の「本の広場」に「墨子」を取り上げました。ウクライナが念頭にあった訳ではありませんが、たまたま時期が重なりました。

 墨子は「兼愛」「非攻」など十論(本文「本の広場」参照)を根本理念にして、侵略戦争を止めさせ、侵略される国を助ける政治哲学を実践した思想家であり、言行一致の人でした。墨子の思想哲学は、現代にも通ずるところが多分にあります。

 また日本にも、「墨子」はいます。アフガニスタンで、単身、自然災害と戦果で荒廃したアフガンの砂漠化した台地に、井戸を掘り、灌漑水路を建設し、数十万ヘクタールもの緑の台地を復活させた「中村 哲」さんです。残念ながら凶弾に倒れましたが、彼の意思は、生き方は墨子に通ずるものがあります。

 為政者には、「武力には武力を以て対抗する」という考えは、止めていただきたい。

墨子の言う「兼愛」の意味を、私たちも考える価値があると思います。















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