年頭のご挨拶 菊池市図書館友の会 代表 坂本敏正
皆さん 明けましておめでとうございます。
菊池市生涯学習センターが開館して、昨年11月で5周年を迎えました。それを祝っての「キクロス祭り」は素晴らしかったですね。私も感慨深い思いで参加しました。
菊地南中学校の生徒たちの合唱によるオープニングに始まって、市内三高校の学校紹介・お話会等々幼児、小中学生が楽しく学びながら遊べる企画が目白押しでした。
参加者も子供から高齢者までいろいろな層の人々で、センター内が溢れました。中でも玄関前での南中・北中・七城中三校合同の吹奏楽部による合同演奏が印象的でした。
それぞれの地域で暮らし、これからを担う中学生達が、心を一つに合わせて演奏し、それを大勢の観客が楽しみながら、心からの拍手を送る・・・晩秋の日差しのもと演奏者と観客の気持ちが通い合う、セレモニーにふさわしい光景でした。
さて10年前になりますが、平成25年図書館建設にあたって市民有志により「新図書館建設への市民参加に関する請願」を市議会議長あてに提出し、本会議で採択され、ワークショップ開催となり、図書館建設に市民の声も反映されるようになりました。
当初の案では、市役所別館の2階でしたが、市民の声を受け、現在の独立した「生涯学習センター(1階中央図書館・2階中央公民館)」となり、図書館全般の企画設計等のハード面や、館長の権限・司書の処遇・直営か委託か等の運営ソフト面にも、市民の意見が出されました。
「図書館でまちおこし」を実践している長野県の小布施図書館の館長花井裕一郎氏(当時)を招いてシンポジュームを開催したり、佐賀県の伊万里市民図書館や武雄市立図書館を見学に行ったりしました。
平成26年「菊池の図書館を考える市民の会」を設立。平成29年6月、生涯学習センター開館を前に、「菊池市図書館友の会」へと改組し、今日に至りました。
私達図書館運動の原点にあるのは『まちおこし』です。市の活性化を図りたい!との強い思いがありました。その為にはまず人づくり・人材の育成を、そして人づくりのためには文化インフラの整備・拡充が大事。その為にもいい図書館をもちたいとの強い思いで取り組んで活動を続けてきました。
菊地市立図書館が開館して5年。この間いろいろな分野から注目される図書館です。世界の優れた図書館書店の10位以内に選ばれ、インターネット・情報化を受けて「電子図書館」を開設しました。第15代菊池武光公など菊池一族にまつわる様々な企画、菊池在住外国人の日本語教室を開く異文化との交流など、図書館がキーステーションとなって菊池市の活性化に努めており、その活躍は目を見張るばかりです。
今後ますます楽しみながら学べる・交流ができる・情報発信できる基地として成長する菊池市立図書館に期待が膨らみます。
さて、情報化、デジタル化が急速に進む今日、「菊池市図書館友の会」は、図書館と連携しつつ、柔軟性をもって活動していくことが求められます。活動のエネルギーとなる若い人に仲間に入ってもらいたいと心から願います。本年も、コロナに負けず、元気にやっていきましょう。
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