「読書を考える~学び直しの本読み~」
隈部忠宗
私が図書館に興味をもったのは、今から六十数年前の小学四年生の時、図書委員になってからの様です。その時「晴耕雨読」という言葉を知りました。その時からなぜか雨が降ると本を読みたくなります。
しかし、読書の大切さは知ってはいましたが、読書家ではなかった様ですし、むしろ本を読まない部類に入っていた様です。
ところが、八十歳近くになった今、本を読む機会が多くなりました。それは公民館のいろいろな講座(菊池、泗水、七城の菊池学や近代史を紐解く講座)や熊日生涯学習プラザ主催の「教科書で学ぶ日本の歴史」や「熊本の豪族・菊池一族を学ぶ」講座で関連する本を読む様になったことからです。言わば歴史の学び直しです。それほどこれまで本を読まなかったことでもあります。
「日本の歴史講座」は四十回にのぼります。月に二回ですから、二年近くになりますが、その間読んだ本は、源氏物語、平家物語、太平記、地政学、西洋史、文学書等数十冊になります。公民館講座や熊日生涯学習プラザの講座が読書の楽しみを教えてくれました。
八十歳近くで遅いと思いますが、この成果を再開された小学校の「読み聞かせ」等で活かしたいと思っています。
菊池にはすばらしい図書館、公民館の専門の先生方がそろっています。これらの先生方を活用することが、菊池市の活性化につながるのではないかと思っています。またボケ防止に、新聞の書き写し、熊日だったら「新生面」、朝日だったら「天声人語」、農業新聞だったら「四季」もお薦めです。
幸い年の初めを迎えました。読書や講座への参加、新聞購読など、なにか心新たに始めるよいきっかけになるのではないでしょうか。
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