78年目の8月15日を迎えました。
今年は、ロシアのウクライナ侵攻があって、核戦争のリスクを感じさせる夏になりました。
今号は、「菊池における戦争の記憶」として、菊池市泗水町で、戦争の記録や史跡を発掘保存に努めている「花房飛行場の戦争遺産を未来に伝える会」が取り上げている史跡・遺産(給水塔)、それを題材とする泗水中学校の教師生徒による紙芝居を紹介しました(泗水中学校発・世界平和への願い)。
そこで目を引いたのは、少年兵が空襲で亡くなったり、特攻に殉じていったことです(花房飛行場史跡写真)。
また、菊池から特攻に赴く若い搭乗員をもてなす地元菊池の婦人たち(花房飛行場の特攻隊の出征遺書)など、ぜひ、後世に伝えたい話です。
先般発行した「目録 菊池の戦後の歌人たち」に取り上げた歌集も、中国満州、朝鮮半島からの引き上げ、シベリア抑留された夫、また戦後農業で生活再建をはかる暮らしなどが、詠まれていました。
このような戦争の記憶を次世代に継承し、子や孫に平和な22世紀23世紀を残してゆくのが、戦後を知る私たちの務めだと思っています。
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