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[2024年8月号] 民泊フランス人から童話の贈り物

更新日:8月11日

童話「空から落ちてきた」

本年5月友の会会員米村さんの民泊に来たフランス人家族(既報HP「みんなの図書館」5月号)の奥様(アイリスさん)から、自作の童話「空から落ちてきた」が贈られてきました。菊池市立図書館に1部寄贈されました。

アイリスさんご夫婦は、お医者さんです。アイリスさんは医者の仕事の傍ら、童話を描いています。

菊池市立中央図書館を案内したところ、童話のコーナーにたいへん興味を抱き、熱心に

冊子を手に取って、絵を見ていました。自分も童話を描いている。帰国したら送りますと言われていました。その時の約束の本が、この童話「空から落ちてきた」です。

ホストの米村さんとしても、望外の喜びだったそうです。


 この童話「空から落ちてきた」は、幻想的な童話です。

 海と空の間に、不思議な境界領域があり、少年(エルフ)が空から海面に落ちてきて、小さな島に上がって空に戻る羽と引き上げてくれる力がほしいと思いながら漂流を続けます。

その島は実は亀なのです。亀の甲羅は広く、エルフは鳥とともに、海や空、星を眺めて楽しみます。甲羅に残されていた荷物を開けると様々な鳥の羽が出てきます。しかし、その羽だけでは、空に飛べません。

 夕空に光が差し込むと、女の子(アンソメ)が天から舞い降りてきます。エルフはアンソメに空から落ちて来たことを告げます。アンソメは、太陽が沈むところへ行けば、空へ帰れると教えます。

 エルフは、亀の甲羅に乗って、太陽が沈む方角に向かい、太陽に出あいますが、太陽は、エルフを見ようとしません。エルフは太陽に叫びます。鳥たちに羽は作ってもらったが、空に飛び立つには、貴方の力が必要だ、助けてほしいと。

 そこへ若い女の子(人魚 イサンドル)が泳いできます。二人は出会いを喜び、数日過ごしますが、その間にエルフは羽を失くします。イサンドルは鳥に羽をもってくるよう勧めますが、エルフは断ります。私はここを離れたいとは思わない。ここにはこれらの植物があり、小川があり、鳥がいます。小さな生き物が藻類の近くにいます。この世界は美しい。

イサンドルはエルフの頬にキスをした。彼らは湖の近くに遊びに戻りました。


 この童話の和訳は、スマホの翻訳アプリによるものですが、直訳では、氏名を含め意味不明の箇所が多々あります。スマホの翻訳アプリの性能の限界と思われます。

私の意訳であり、文意の取り違えがあるかもしれませんが、おおむねこのようなあらすじではないかと思います。

なお、中央図書館には、全文の翻訳を、童話(原本)と一緒に置いていただく予定です。

                         文責 井藤和俊

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