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[2025年2月号] 投稿「AI、SNS技術先行 乗せられる危さ」                   

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     生成AIで作成した少女

   これからの人に求められる豊かな感性と創造力     

       投稿者 山下 隆雄

 

母に捧げるバラード

「コラッ鉄也ナンバしょうとかね、この子はテレっとして早う お前・・・・」 

これからは仏壇でスイッチを押せばご先祖様が立ち現れ、声が聞こえてくる。そんな時代がくるかも。母や祖母が唄っていた子守歌、歌謡曲なども再現。さらに将来は、仏壇から「コラッ」と突然、雷が落ちることもありそう。

 

  渋沢栄一の生誕の地では、生家と記念館に本人そっくりの人形が座っていて、ボタンを押せば10分ほど身振りを交えてしゃべり出す。モデルチェンジでは1時間くらいの彼の講演も、ありし日の姿で聞くこともできる?そこは金次第。

 

続「ブラックジャック」

 手塚治虫のご子息の真氏は映画監督。ブラックジャックの続編をAIを使って描けないかの研究をしていたが、ほぼ断念状態らしい。父親の作品からストーリーと画像を分け、細かく分解して続編の製作に挑んだ。うまく行かなかった理由ははっきりしている。チャットGPTなどは情報の収集・整理には大変な力を発揮するが、それ自体に感情や創造能力があるわけではない。どこまでも道具なのだ。

 

SNSを使った情報攪乱

  都知事選、兵庫県知事選などでSNSが大いに話題になった。問題点もクリヤーになってきている。SNSで、流される情報は正しいものと嘘が混交。選挙では使い方で有権者をある候補に導く大きな役割を担うことが明らかになった。新聞やTV,ラジオをオールドメディアと呼んでSNSに対抗させることももっぱらである。両者の違いは情報の質と伝達の速さだ。

 

 代表的なSNSのXとフェイスブックは本国でファクトチェックを止めることを表明した。理由は表現の自由。規制がなくなったことで、SNSには今まで以上に偽りや誹謗中傷の情報が流れる亊になる。ヒットラーは巧妙な演説でドイツ国民を戦争に駆り立てたが、今それをSNSが担うところまで来ている。ドイツの大学はXの利用を停止した。真偽を嗅ぎ分けるのは利用者だが容易でない。ある評論家はAIの時代をデジタルファッシズムと警鐘を鳴らしている。

 

将来は仕事の多くがAIに奪われる―-本当か

 AIに奪われる職業といった記事がメディアを賑わす。確かに単純な繰り返しの作業はコストさえ合えば無人化が進む。量がなければ無人化は困難。

 無人化が期待されている筆頭は運輸関係か。自動車の無人運転ができるまでにはまだ長い時間がかかりそう。ドローンによる配達も夢だ。

  AIで奪われる仕事は意外にも教職ではないかとふと思う。AIが身近になってくると、知識の習得ということからは意欲のある子ども達は学校を頼る必要がなくなる。集団での協調などの訓練は学校でないと厳しいし、それぞれの児童生徒にあった教育ということからはAIには限度があるが。

 AIがそうそう人の仕事を奪うことはない。ただこれからの人に求められていることは豊かな感性と創造力だろう。

 

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