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[2025年2月号] 神来(おとど)地区に残る嘉永・天保の年行事台帳~デジタルアーカイブの一例~

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デジタルアーカイブって何?菊池市の歴史文化遺産をデジタル化して保存する作業です。

 菊池市野間口の神来(おとど)地区には、嘉永2年(1849年)からの年行司台帳が

177年後の今に至るまで、作られ、引き継がれています。

 年行司制は、今でも残っている地方が多いと思われますが、江戸時代からの事績が残されているのは、極めて珍しいのではないでしょうか?

明治、大正、昭和(戦前)の火災や疫痢流行など貴重な記録が、台帳に記載されていました。また今日も引き継がれている「人築(にんちく)」や「先祖祭り」その他の地域行事が、その経費の出納含めて、記録されています。

 菊池市の令和6年度デジタルアーカイブ受講者3人は、この神来(おとど)地区の歴史の調査に入り、その成果品を中央公民館に納めました。

 地域では当たり前のこととされていることも、歴史を重ねれば、貴重な歴史文化遺産です。それを掘り起こし、デジタル化して保存するのが「デジタルアーカイブ」であり、その作業をするのが「アルキビスト」です。

 菊池市は毎年「キクロスカレッジ」に「デジタルアーカイブ」の講座を設けて「アルキビスト」の養成に努めています。

 皆様もぜひ奮って応募ください。       (文責 井藤 和俊)



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