[2025年7月号] インバウンド民宿歓迎!
- libraryofallkikuchi
- 7月5日
- 読了時間: 4分
「『私の民宿』で国内外の人達に菊池の魅力を伝える」
~お客さんが教える菊池のよかところ~
第4回寄合カフェ 6月14日(土)菊池市立中央図書館 17時
講師 柿乃葉庵:渡邉千香子 星乃里:赤星千昭、優子 清水川:米村達郎、敬子
司会 中原宏隆
「菊池市ふるさと体験協議会」の会長である渡邉様から本会の発足の経緯について説明をしていただきます。
渡邉千香子会長

当時、菊池市では民宿がなかったために、市主催で先進地の岩手県遠野市から講師を派遣してもらいました。平成27年、先進地の大分県の安心院を研修、28年2月に市委託のコーディネーター養父先生の指導の下「民宿リハーサル」、3月には「モニターツアー」として初宿泊受け入れました。その後平成29年2月規約を協議、3月「菊池ふるさと体験協議会」が発足し、民宿のための許可を取る事業を開始し現在に至っています。
尚、平成30年に「Airbnb」(エアーBアンドB)という全世界をネットで結んだ大手宿泊サイトに入会して、世界各地からのインバウンドのお客さんを受け入れています。そのため外国のお客さんが9割以上を占め、それぞれの想いを込めた「おもてなし」で、市・地域の活性化に努めています。
民宿に関心のある方は、是非民宿を通じて農村の賑わいを創出してください。
柿乃葉庵:渡邉 千香子さん


基本、朝食のみですが、依頼があれば夕食も出しており、いずれも地元の旬の食材で作っています。宿泊者の皆さんには、乙姫神社(菊池市旭志麓)や乙姫湧水などを案内して楽しんでもらっています。タイミングが合えば、浴衣を用意し白龍祭りや花火に案内しています。またジャイス:一般財団法人日本国際協力センター(JICE)からの若者も受け入れ、アメリカのフロリダ大学からの女子学生には着物着付けを行い、楽しんでもらいました。
星乃里:赤星 千昭・優子さん

宿泊者の方には、茂藤里の自然を紹介して楽しんでもらっています。馬を飼育しているために、馬のエサやり体験、乗馬体験等でリピーターも多く、地元の幼稚園園児の馬との触れ合いも好評です。自家菜園の食材で食事を提供し、収穫体験や植え付け体験等も実施しています。また田舎ならではの「いきなり団子」や「桜餅」を一緒に作り、このような取り組みも若い人達に人気です。NHKの取材を受け、NHKワールドという番組で世界に民宿の取り組みが配信されたこともありました。
清水川(そうずがわ):米村 達郎・敬子さん

宿泊者の方と一緒に食事を作ったり、大正琴の演奏、稲刈り体験等ニーズに合わせて様々な取り組み行っています。また時には、個人的な話題まで夜遅くまで語り合い、それぞれの国ならではの状況を聞いて一緒に楽しんでいます。フランスからの家族の方は、奥様が絵本作家で、後日自作の絵本を送付いただき、図書館にも寄贈されたこともありました。中国からの方は、国際免許が取れないために、菊池の公共交通機関の便の悪さを指摘されました。上海からのグループは、箱庭の拝観を実施されている坂本邸で突然プロポーズがあり、心に残る出来事となりました。
菊池市図書館友の会代表 村田達郎 謝辞

現在わが国では、インバウンドと言葉が飛び交い、外国からの観光客の皆さんに日本の良さをアピールする動きが様々な観光地で行われています。しかし、講演いただいた3軒の民宿の皆さんは、それぞれの地域ならではの環境・名所それに食材を十分に利用して接客され、宿泊者の皆さんはその心温まる対応に感激され、観光地で味合うことのできない思い出作りを菊池でされているということを実感しました。講演者の皆様から、まさにこれが日本らしい「おもてなし」であるということを、私達にお示しいただいたような気がします。
また日頃菊池に住んでいる私達が気づかない菊池のよさを、外国からお越しの皆さんから教えていただいたような気がします。質疑応答も多数あり、「寄合カフェ」の本来の目的である講演者と参加者が自由に懇談できた会となりました。
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