[2019/7月号] わたしのおすすめの本「半藤一利 著『昭和史1926→1945』」

更新日:2019年8月31日


昭和史の第一人者 半藤一利氏の、戦後生まれの若者相手の語りを下した読みやすい通史です。(2003年初版 2017年23刷 平凡社ライブラリー)

満州事変や満州国建国、2・26事件、盧溝橋事件、南京事件、ノモンハン事件・・・。

これらは誰もが聞き知っている事件ですが、その内幕は以外と知られていません。

とくに誰が、どのような思想で、どのような役割を果たし、結果を招いたかなどは、諸説がたくさんあって、どれが真実に近いか、私たち素人には、判断に苦しみます。

軍部がどのようにして内閣を揺り動かしたか、マスメデイアや国民世論が、なぜ軍国主義に染まって、対米英戦争を熱狂したか、

軍部の独走、政党政治の崩壊、大政翼賛会登場、太平洋戦争開戦と敗北。

これらの戦前の日本の實相を、多くの資料と関係者面接によって明らかにした書です。

今インターネット上では、戦前の日本を反省的に捉える言説を、自虐史観とか反日とかレッテルを張る風潮があります。書店でもそのような本が山積みされています。

しかし、大事なことは、多くの書物を読み、多くの人と語り合い、できるだけ事実を知ることです。その際、仲間内で議論することも大事ですが、異なる意見主張にも、謙虚に耳を傾けることが求められています。

そのためには、この「昭和史1926→1945」は必読の書です。


紹介者  井藤和俊


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編集後記 3月4月の新聞テレビ報道はウクライナ戦争、しかもロシア・プーチン批判ウクライナ支援の大合唱でした。4月には、日本核武装を論議せよとの主張が、文芸春秋5月号、「日本核武装のすすめ」の大見出しで掲載されています。 安倍元総理の「核保有国の中国、ロシア、北朝鮮に対抗するには、日本が核武装することを議論せよ」との主張は、憲法9条、専守防衛、非核三原則、核廃絶を当然としてきた国民にとって、あまりに