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[2021年8月号] 人物紹介「高濱伸一さん」

 

  人物紹介 高濱伸一さん 「いのちをつなぐ」出版!

 高濱伸一さんは、このたび「いのちをつなぐ~交通事故死の息子とともに歩んだ十七年~という本を出版されました。

 この本は、二部構成です。第一部は、「怜志ありがとう  再会を信じて」(平成19年出版)の採録です。

 平成16年に交通事故で亡くなった長男怜志(さとし)さんについて、生前の彼の人柄、高校時代や熊本大学の友人たちとともに生きた日々を知って、追悼するとともに、訴訟して明らかになった事故の真相、そして長男怜志さんが家族と暮らした日々を「怜志ありがとう 再会を信じて」(平成19年出版)という本にまとめています。この本は翌年2008年第6回熊日マイブック出版賞奨励賞を受賞しています。

 

第二部「いのちをつなぐ」は、「食道がん」さらには「喉頭がん」にり患した自分のその後の生き方、考え方、人々に伝えたいことを綴っています。その闘病の過程で、絶えず長男

怜志さんが夢に出てきて、あるいは声となって、父親伸一さんを励ましています。

著者は、長男のその夢と声に、「いのちをつなぐ」ことを教えられます。

 著者高濱さんは平成20年合志南小学校の校長の職に就きますが、自分ががん患者になって、児童や教職員、保護者に十分な勤めができなくなったことにより、平成22年退職しています。

 退職後、100キロウオーク(行橋~別府)に挑戦し、長男怜志さんに励まされつつ完歩するなど、体力を回復し、「いのちをつなぐ」ことを痛感し、がん患者の身を生かして、ボランテイア活動として「がん患者」との交流を始め、平成24年「がんサロン」を立ち上げています。

 高濱さんは、平成31年喉頭がんを発症し、声帯切除手術を受け、声を失いますが、その後「発生補助器」により、声を回復しており、普通に会話することができます。

 地元菊池市七城町でも、山崎地区の民家を拠点に、毎月ガンサロンを開催してきましたが、コロナ感染予防のため現在休会中で、コロナ感染拡大の収束状況を見ながら、9月再開予定 しています。                                                   

著書紹介 「いのちをつなぐ~交通事故死の息子とともに歩んだ17年~」

      著者 高浜伸一 トライ出版定価2,200円(本体2,000円)

                        (文責 井藤和俊) 



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