[2021年8月号] 小説「武光と懐良・破れざる者」
本の広場
「武光と懐良・破れざる者」(橋本真也 著)
~橋本真也氏 会心の作!電子図書で、誰でも読めます!~

地域おこし協力隊として、菊池に訪れた橋本真也氏が、菊池一族の物語に共感し、菊池一族の絵物語「絵で見る武光公の時代」を創作し、展示(平成30年11月)しました。
その次作が、この大河小説「武光と懐良・破れざる者」です。
橋本氏は、菊池一族の物語は、魅力あふれる素材であるにもかかわらず、とりわけ中世に九州一円を制した武光公を、地元菊池の人々がよく知らないことを残念に思い、この小説を書き下ろしたのです。
菊池氏は平安後期から室町時代までの約450年にわたり名を馳せた豪族です。
鎌倉時代には、蒙古襲来に際して、竹崎季長の「蒙古襲来絵詞」に描かれた第10代菊池武房。鎌倉幕府打倒を掲げて立った後醍醐天皇に呼応して「博多合戦」で北条氏側の少弐・大友軍と戦った第12代菊池武時。後醍醐天皇の「建武の新政」に反旗を翻した足利氏に、朝廷方として新田義貞を守って戦った第13代菊池武重。
その13代武重の弟が第15代菊池武光です。
後醍醐天皇の皇子懐良(かねなが)親王が、南朝方(後醍醐天皇)の勢力挽回のため、
征西将軍として九州に遣わされますが、その頼った先が菊池氏第15代菊池武光です。
橋本真也氏の「武光と懐良・破れざる者」の物語は、ここから始まります。
その物語「武光と懐良・破れざる者」を、誰もが読めるように、このたび電子図書として、菊池市中央図書館に納品されました。
スマートフォン、パソコンで日本語検索「武光と懐良・破れざる者」または英文検索https://ncode.syousetu.com/n1717hb/ で読むことができます。
大河小説です。少しづつでも、最後まで読み通したいものです。
(文責 井藤)