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[2022年09月号] 編集後記

編集後記

 私はNHKの朝ドラ「ちむどんどん」を楽しく観ています。

 沖縄弁は、正直、本当にあんな話し方をするのだろうかと疑問に思いますが、それはさておき、あのドラマで私が感銘するのは、あの母親を中心とする家族愛の深さです。長男がどんなに無茶な金の要求をしても、母親が何も言わずに金を与えることは、最初は、なんて馬鹿なと思っていたのですが、途中で、母親が「自分は絶対に信じている」という言葉に、これって凄い!と思いました。兄と妹の3人兄・姉妹の絆の深さも、母親と全く同じです。

こんなに家族で信じあえるなんて凄い!素晴らしい!

 ドラマのストーㇼイ自体は、視聴者から多くの意見があるように、兄弟三人にそれぞれ役割を与えて各自の物語にしている手法は、いささかドラマ全体を散漫にしている感じがしますが、それ以上に家族愛の深さには共感します。

 それに引き換え、今日本の社会は、家族同士が憎しみあって、殺す、殺される事件が多すぎます。母親が幼い我が子を殺す。父親が妻を殺し、子どもを殺す。子どもが父、母を殺す。そんな記事を目にするたびに、どうして?と思うこの頃です。。

 そんな時代になったから、朝ドラの比嘉一家のような家族愛のドラマが必要になったのかもしれません。家父長制的な家族愛は、ごめん被りますが、比嘉一家のような、人として お互いに尊敬しあう家族愛は、見習いたいものだと思いながら、「ちむどんどん」を観ています。

 それにしても、安倍元総理を殺害した旧統一教会がらみの事件は、人間の業の深さをあらためて思い知らされます。

 人が人に嫉妬し、争いに至るのは、人間社会の本質に由来し、その争いを避けるために、倫理、宗教、法が生まれたものの、人の内心までは、支配できませんし、すべきでもないという暗黙の了解があります。カルトは、その領域まで踏み込んで、人間社会の根本秩序に反するところまで、内心を支配してしまう怖さがあります。

 



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