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[2025年09月号] 「戦後80年」に思う

「戦後80年に思う」投稿 7編 紹介


「小さな引揚者の体験」講話を通して 坂本玲子(HP9月号掲載)

 戦中(昭和18年)生まれの著者坂本玲子氏が、自らの過酷な引揚体験を、菊池市内の中学校に出向いて語った講話に対する生徒たちの感想が、当初は「たいへんだったのだなあ」との感想に近かったのが、ロシアのウクライナ侵攻をTVで見て来て「自分たちは、戦争について直接聴くことができる最後の世代」との自覚を持って聞いている生徒たちが何人もいて、微力ではあっても今後も「平和へのバトン」を渡し続けてゆきたいと述べています。

遺稿「戦争体験論」 西口 実氏(HP8月号掲載)

 昭和13年日支事変から20年8月までの7年間に3回召集された(故)西口 実氏の自らの戦争体験を、後世のために書かれた遺稿です。戦争が殺人に他ならないこと、を強く訴えておられます。

「敗戦80年 着々と戦前へ・・・」 匿名(HP8月号掲載)

 戦前、戦中の「従軍慰安婦」「南京事件」など歴史的事実が、歪曲され、書き換えられようとしていることとともに、自衛隊が変質し、臨戦体制に向かっているのではないかとの、厳しい危機感を述べられています。

「戦後80年をどう生きる」 佐々重弘(HP8月号掲載)

 戦争は市民が犠牲になることを体験した世代として、現在の平和の幸せを強く望んでおられる戦中世代ならではの訴えです。

 「私の戦後80年」坂本敏正氏(HP8月号掲載)

 戦中に生まれ、戦後80年の記憶を持つ世代として、様々な出来事、事件、事故を体験・見聞してきたことで、昭和の終りを感じたとの一文を寄せられています。このあとに続く世の中が、果たしてどのような世の中になるか不安を感じる<昭和100年>なのでしょう。

「戦後80年に思う」 NK生 (HP7月号掲載)

 「核被爆80年 きわどい今」との副題で、ロシアのウクライナ侵攻を、広島、長崎以来の核戦争の危機を呼び起こす事態と指摘しています。プーチンの一言「核兵器使用もためらわない」との言葉に、世界中の誰もが、<まさか>と思ったことでしょう。

 「戦後80年に寄せて」 EA生(HP7月号掲載)

 自衛隊員の息子と嫁をもつ母親の不安と平和を願う率直な気持ちが述べられています。

戦争の悲惨さだけでなく、いかにして戦争を防ぐかを考えて欲しいとの訴えは、貴重です。国民が一体となって平和を守るための議論が求められています。

 




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[2025年12月号] 編集後記

令和7年西暦2025年も今月で終わりです。  今年は「戦後80年に思う」というテーマで特集をしてきましたが、取材の最中、健軍長射程ミサイル配備計画が公表され、自衛隊の在り方と市民の反戦意識との乖離を感じつつも、それを紙面に表わすことの難しさがありました。  また、高市総理、高市内閣誕生、公明党の連立離脱、維新の連立参加、高市総理の「台湾有事」発言など、一連のできごとは、日本の今後の行く末を混沌とさ

 
 
 

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