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[2025年09月号] 編集後記

編集後記

 先々月7月号から、戦後80年の特集として「戦後80年を思う」投稿を募集しましたところ、7月号2件、8月号4件、9月1件、計7件の投稿がありました。それらの概要を

本号にて紹介しました。

 その最中、熊本健軍に「長射程ミサイル」を今年度に配備するという防衛省の発表がありました。長射程ミサイルは、1,000キロもの射程をもつミサイルで相手国の基地を反撃攻撃できる能力を持つミサイルです。

 相手国の基地を攻撃できるとあれば、これまでの「専守防衛」の枠を超える武器を意味します。

相手国の攻撃を事前に抑止することが目的と説明されていますが、手前勝手な願望です。

むしろ、サイバー攻撃含めて、奇襲攻撃されるのは自明です。健軍自衛隊司令部は地下に潜り、長射程ミサイルは、事前に移動するということになっていますが、相手国のミサイル攻撃が健軍基地内に留まらず周辺市街地まで巻き込むことは避けられません。健軍駐屯地内の自衛隊員や従業員、また周辺民家、病院、学校は、どこに避難できるのでしょうか?

 長射程ミサイル配備を中止させ、専守防衛を堅持し、避難防御施設を設置することが、緊急の課題です。そのことを、国、防衛相、県、熊本市に強く要望したいと思います。

 このような飛び入りの課題が出てきましたが、私たちは、いかにして、戦争を回避させることができるか、与野党問わず、本気で外交的解決を模索していただきたい。

また、根拠のない外国人差別はやめていただきたい。

 冒頭の市民の投稿を読めば、誰もが平和を望んでいるにもかかわらず、その方法について、未だ国民的合意が形成されていないのが現状です。

 今からでも、それぞれの立場を尊重しつつ、小異を捨て大同につくことで、国民的な平和への道を見出していただきたい。

 まずは、専守防衛を逸脱する軍備増強は、見合わせていただきたい。その議論から始められないものでしょうか?

 

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[2025年12月号] 編集後記

令和7年西暦2025年も今月で終わりです。  今年は「戦後80年に思う」というテーマで特集をしてきましたが、取材の最中、健軍長射程ミサイル配備計画が公表され、自衛隊の在り方と市民の反戦意識との乖離を感じつつも、それを紙面に表わすことの難しさがありました。  また、高市総理、高市内閣誕生、公明党の連立離脱、維新の連立参加、高市総理の「台湾有事」発言など、一連のできごとは、日本の今後の行く末を混沌とさ

 
 
 

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