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9月のあいさつ


8月22日、きくち盆踊りが開催されました。今年で5回目を迎えます。


今年は地震もあり、開催するかどうか、主催者の皆さんもずいぶん悩まれたと聞きました。それでも当日、会場に集まった人たちの輪を見ていると、開催されてよかったなとしみじみ思いました。


赤ん坊を抱いた家族、子どもたち、若い人、お年寄りまで。国籍や人種もさまざまな人たちが、同じ音頭に合わせて一つの輪になって踊っていました。踊り方をよく知っている人も、見よう見まねの人もいます。それでも不思議と輪は崩れず、むしろ人が加わるほど大きくなっていきます。


あの夜の一体感は、なかなか言葉にしにくいものでした。


盆踊りは、もともと亡くなった人を迎え、送り、供養する営みと結びついてきたものです。亡き人を思いながら、生きている人たちが輪になって踊る。そう考えると、盆踊りには昔から、人と人をつなぎ直す力があったのかもしれません。


災害が起きたり、先の見えないことが続いたりすると、人はそれぞれの暮らしを守ることで精いっぱいになります。けれども、こんな時だからこそ、顔を合わせ、同じ場所に集まり、「私たちはここで一緒に暮らしている」と確かめる時間が必要なのだと思います。


朝晩は少しずつ涼しくなってきました。賑やかだった夏も、そろそろ終わりに向かっています。

盆踊りの大きな輪を思い出しながら、人と人とのつながりや、地域でともに暮らすことの意味を、あらためて考える9月にしたいと思います。

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