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[2021年4月号] 人物紹介 怒留湯健蓉さん

人物紹介


怒留湯健蓉さん 歌集「麦の庵」出版! 

 怒留湯健蓉(たけよ)さんは、この度初歌集「麦の庵」を出版しました。

怒留湯さんは、主婦として家事の傍ら、特に誰かに師事するということはなく、宮柊二氏が主宰する「コスモス」の社員として、投稿する形で学び、菊池の歌人竹野美智代さんの「麥馬車」に参加し、竹野さん亡くなられてのちは「菊池短歌会」を引き継いで、歌を詠んできました。そしてこのたび20年前からノートに書き残してきた歌のなかから450首ほど選んで「麦の庵」を自費出版しました。

 歌集「麦の庵」(定価2,000円熊日出版)は、怒留湯さんの日常の暮らしを内省して詠みつつ、時折、外部世界に厳しい視線を向けています。

 なお、怒留湯さんは、菊池市市議会議員として、2001年から3期務めています。その間女性の会など市民運動に関わっています。

 菊池の文化運動、女性の自立を支援する怒留湯さんの活躍を期待します。(文責 井藤)

歌集「麦の庵」から 三首紹介

  春愁いの我が心音を聴かむとし街に捜すも聴診器なし

  出自問ふ人あらば告げむ我が祖先はむかし鱗を持ちてゐたるを

  古りし帆をあげし帆船たそがれの街のはづれに待ちゐむ予感

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