[2025年10月号] 寄合カフェ「本屋×哲学対談」
- libraryofallkikuchi
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第五回寄合カフェ「本屋×哲学対談でつくる、問いとつながりの文化拠点
~地域に開かれた場の可能性~」9月13日開催報告

第五回寄り合いカフェ開催報告
木編BOOKS 杉本翼
9月13日、菊池中央図書館にて第五回寄り合いカフェ「本屋×哲学対談でつくる、問いとつながりの文化拠点~地域に開かれた場の可能性~」を開催しました。
今回は、地元に根ざした本屋を目指す「木編BOOKS(きへんブックス)」のこれまでの歩みと、今後の展望をお話ししました。木編BOOKSは「人と本との出会いを通じて地域の文化を育む」ことを目標に、選書や本棚づくりに工夫を凝らしてきました。現在は間借りの小さな本屋ですが、哲学や暮らし、自然に関する本を中心に揃え、立ち寄った方が思わず語りたくなるような空間を大切にしています。その延長線上に「哲学対話」という試みがあり、ただ本を売るだけでなく、人と人が本を介して深くつながる可能性を広げていきたいと考えています。
本屋は人を深め、哲学対話は人をつなぐ。その二つを掛け合わせれば、地域の文化はより豊かに育まれるのではないか。そんな思いを胸に活動を続けています。
当日は約30名の方にご参加いただき、実際に哲学対話を体験していただきました。テーマは「どうして人は本を読むのか」。幅広い年齢層の方々が集まり、本をよく読む人も、あまり読まない人も、それぞれの読書観を交換し合う場となりました。短い時間でしたが、「なぜ本を読むことは意識が高いと言われるのか?」「疲れた時に読みたい本と、余裕がある時しか読めない本」など多様で興味深い問いが生まれ、会場全体で楽しく、時に深く考えながら対話が進みました。参加者からは「本を読むことが人と人を結びつけるきっかけになるのを実感できた」「こんな本の読み方があるのかと新しい気づきが得られた」といった感想も寄せられました。
「本屋×哲学対話」という取り組みを、ここ菊池で継続的に行うことで、単なる「本を買う場所」ではなく、人と人が交わり、新しい関係や発想が生まれる場を作っていきたいと考えています。そして、本を読むことや対話を楽しむことが、地域の日常の光景として当たり前に存在する未来を描いています。
今回の寄り合いカフェが、その一歩となり、これからも皆さんと共に歩んでいければうれしく思います。
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