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[2025年7月号] 戦後80年に思う  

投稿 核被爆80年  きわどい今!

 

戦火で焼け出されたガザ地区の子ども
戦火で焼け出されたガザ地区の子ども

日本が無謀な戦争に敗れて80年、その戦争の末期には広島・長崎に原爆を落とされ数十万人の犠牲者を出した。人類初の核被災だ。

 この6月、核兵器が使用されるのではないかと冷やっとしたことが2回ある。1回目はウクライナがロシアの軍事拠点を広範囲に攻撃して大きな被害を与えた時、ロシアの報復を恐れた。2回目はイスラエルがイランに空爆を加えた時。幸い今日(6月20日)現在、核が持ち出される事態には至っていない。だが、イスラエルかアメリカがイランの核施設を爆撃するなら、核爆発が起こってもおかしくないだろう。イランは核兵器を持っていないと言われるが、いわゆる汚い核爆弾なら、すぐにも作れるかも知れない。 ウクライナ対露、イスラエル+アメリカ対イランの戦争は今後なにが起こるか分らない。有名な先人の言葉に「世界史的な意義を持つすべての大事件や大人物は二度現れる」。核の脅威が迫っている。 核兵器を持たない国が攻撃を受けている事実からすると、今後各国の核武装による自衛が一挙に進むだろう。 イスラエルのガザ侵攻。もうこれはどこからどう見てもジェノサイド。イスラエルによるパレスチナ民族撲滅作戦だ。そこでは核兵器は使われていないが、戦争の残忍さと被害の大きさは核兵器が使用されたのと変わらないか、それ以上に見える。 

大国の戦争である。それに対して我々はなすすべを見いだせないように見える。核による悲劇が繰り返されてはならない。どう声を上げるか。           (NK生)


投稿

「戦後80年」によせて            

 6月1日、海上自衛官の長男は国策である海賊対処のため、アフリカソマリアに向けて出航しました。入隊以来、中東、アフリカなど7度目の渡航です。職業軍人とはいえすべて、国の平和のために貢献していることです。夫不在の半年、留守をあずかる嫁はワンオペで仕事と3人の子育てを頑張っています。


戦後80年という節目を迎えようとしている今、改めて平和の尊さを思わなければならないと思います。今ここにある平和に至る過程において、多くの犠牲と、今なお続く、陸海空自衛隊員の努力の積み重ねにより平和の維持が保たれているものと思います。今、私たち一人一人が過去と真摯に向き合い平和への教訓とすることこそ最大の貢献ではないでしょうか


また、戦争に関しての教育現場では、戦争に悲惨さばかりを訴えるのではなく、戦争を起こさないためには、何が必要なのかを考え、教えるべきなのではないでしょうか。


戦争が、起こってほしくないのは、誰より私なのです。夫と、二人の息子を国に託し、平和の維持を願い、無事な帰還を待つ家族なのですから。         (EA生)


編集部註

「戦後80年」の投稿を募集したところ、読者の方から上記2編の投稿をいただきました。

世界と日本の平和への道筋は、どう考えたらよいのか?

SNSでは、歴史的検証も定かでない真偽不明の過激な主張が飛び交っている今こそ、図書館の役割を見直していただきたいと思います。

図書館には先人の知恵(書)が蓄えられています。それを学んで、主義主張の賛否の二項対立ではなく、両論の合意形成を求める熟議と対話の時期だと思います。(文責 井藤)



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