7月の田んぼにて
- 杉本翼
- 13 時間前
- 読了時間: 2分

7月に入り、いよいよ夏らしい暑さになってきました。
先日、田植えをしてきました。これまでも祖母の田植えを手伝いに行くことはありましたが、今年は初めて、苗床の準備から関わりました。
これまで田植えといえば、田んぼに入って苗を植える場面ばかりを思い浮かべていました。しかし実際には、その前段階として苗床の準備があり、土を整え、水の状態を見極め、天候を考慮しながら作業を進めていく必要があります。田んぼに苗が整然と並ぶまでには、目に見えない多くの工程と手間が積み重なっているのだと実感しました。
田植えは、やってすぐに何かが変わるものではありません。苗を植えて、水を見て、天気を気にして、あとは待つ。人の手でできることもありますが、どうにもならないこともたくさんあります。そういうものに付き合いながら、少しずつ季節が進んでいくのだと思います。
その日は、ラジオでワールドカップのスウェーデン戦を聴きながら田植えをしていました。田んぼに足を取られながら、耳だけは遠くの試合に向いている。目の前には泥と苗があって、ラジオからは実況の声が聞こえてくる。その組み合わせが少しおかしくて、でも妙に記憶に残っています。
スポーツの試合も、田植えも、結果だけを見ると簡単に見えてしまうところがあります。でも実際には、その前にいろいろな準備があり、積み重ねがあり、うまくいくかどうか分からない時間があります。目に見える場面だけでは分からないものが、たくさんあるのだと思います。
日々の暮らしも、それと同じなのかもしれません。読んだ本の一節や、誰かと交わした言葉、なんとなく考えたこと。すぐには何にもならないように見えても、あとになって、自分の中に残っていたことに気づくことがあります。
この夏も、日々の小さな変化を見落とさずに過ごしていければと思います。



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